7/9(水)「やっぱり、会いたい」

この日は、はんちゃん会社へ出社。

ひろみが休みだから、母と3人でランチへ行った。


明日からの入院の予定を二人に説明しながら、普通の妊婦でいられるのも今日で最後なんだなーなんて考えたりした。

入院に必要なパンツをUNIQLOで買ったりと買い物へ。

夜、忘れ物のないように荷造り。
荷物だけ見るとまるで旅行みたいだねと。
実家にお泊まりのそうたの荷物もぬかりなく。

そうたは2日も私と離れるなんて人生初だから、夜寝る時も、
「今日ではなと最後の日なんだね。」
とセンチメンタルになっていた。



この日の夜は中期中絶というものがどれ程痛いものなのか。
ネットでいっぱい検索した。

情報は全て読みつくした!
と言えるくらい、読んだ。
読んだ結果、やっぱり痛いしツライし苦しいらしい。

当たり前だけど、読んでホッとできる情報なんて、何一つなかった。

入院前日になって、
やっぱり赤ちゃんに会うべきじゃないのか?
という思いが強く出始めた。

でも恐怖心もまだまだあるから、まずは我が子に会う練習として、「無脳症」で画像検索をしてみることにした。

よし。
見れた。
しっかり見れた。
誰の子かわからない子が見れて、自分の子が見れないわけがない!

と、思いつつも、会いたいから会った、でもいざ会った時に、「かわいい」と思ってあげられなかったらどうしようと不安になる。

決心する。
不安になる。
の繰り返しだった。

会った時の自分の思いや感情に自信がなくて。

でも親に顔すら見てもらえない赤ちゃんを思うと、ひどい親だよなと落ち込んで。

はんちゃんに相談。

「俺は迷わず会うし、自分の子に会うのが楽しみなくらい。
俺がはなちゃんなら、俺なら会う。俺ならね。
でも、加藤さんが言うように、会わないのも間違っていないとは思う。
色々な経験を踏まえた上で、前に進むためには映像として残さなくていいと言う意見。それも正解なんだと思う。

ただ、会っても会わなくても、どちらを選んでも後悔をとにかくしないように。
後で会いたくなっても、もう二度と会ってあげられないよ。」
と。

正直不安はあるけど、でもあたしだって自分の子に会いたい。
よし。
決めた。
会う。

でも加藤さんに明日伝えてみて、それでも会わない方がいいと言うなら、その意見を聞いて自分が納得したら会わないし、それでも会いたい!と思ったら素直に会う。

なんかスッキリ。

後は自分が痛みを受け入れれるかの覚悟だ。